ヴォクスホール

現代の車の道を開いたといわれるヴォクスホール

1914年、第一次大戦が起る前、当時のイギリスは富裕層こそ自動車を手に入れていた時代ですが、まだまだ馬での移動が一般的でした。
しかし第一次世界大戦で一変します。

終戦まで4年の間に、各分野の技術革新が躍進的に進み、これまでになかった乗り物がたくさん登場したのです。
飛行機、戦車、もちろん自動車の技術も大きく進歩した時代です。
ヴォクスホール社が当時作り上げたDタイプは、西部戦線、ロシアの戦場を横断した、3696cc4気筒エンジン搭載の5人乗り自動車です。

Dタイプはその後、英国軍の上層部によって利用されるようになり、馬に変わって素晴らしいスピードで移動できる魅力的な移動手段としてもてはやされたのです。
当時、エンジンと馬力を比較するような時代に、25馬力というのは相当な力を持っている車でした。

このヴォクスホールのDタイプは現代2台しか現存していないが、映画にも利用された名車です。
その後ヴォクスホールは、外国企業との競争の影響を受けて1925年にゼネラルモーターズに買収され、現在はゼネラルモーターズの子会社となっているオペルのバックエンジニアリングとなっています。

ヴォクスホールのビバ

英国販売向けブランドの中では、欧州フォード同様に人気の高いヴォクスホールは、エンジン供給ブランドとして理解されている方も少なくないでしょう。
しかしヴォクスホールは、ビバやコルサという高性能モデルが注目されているのです。

ビバは1960年代、コンパクトセダンとして販売されていたモデルで、150万台以上が売れたのですが、その後、ヒュンダイ・i10などのようなモデルと対抗すべくAセグメント車としてビバを復活させました。
価格は7995ポンドとリーズナブルですが、ベースグレード「SE」であっても5人乗り、クルーズコントロール、トリップコンピューター装備とかなりコストパフォーマンスが高い車という事がわかります。
最上級グレードのSLが最もコストパフォーマンスが高く、1500ポンド高いというだけで、オートエアコン、ブルートゥース、アルミホイールが装備されているのです。

街中を走るには十分な最大出力75ps、最大トルク9.7kgf・m、1.0L、3気筒エンジンです。
燃費性能も26km/lなのでいうことなしの車といえます。
高速道路を日常的に利用するという場合、少しかったるい・・というイメージですが、普段乗りには非常に魅力的な車です。

コロッとした可愛いイメージのデザインとなっているので、外車好き、小さめの車が好きという人には、ヴォクスホールのビバも素敵な車ではないかと感じます。
エンジン提供メーカーというだけではなく、これからも、こうしたコストパフォーマンスのよい車を作ってほしいと感じるヴォクスホールです。